日記

乳がんが全身に多発転移した患者さんとの関わり

乳がんが全身に多発転移した患者さんとの関わり

私は今日4人の患者を受け持っていましたが、そのうちの一人である患者のAさん、乳がんが全身に多発転移していました。

Aさんは少し歩くと息苦しさを訴えるため、酸素を繋いで部屋で過ごすような生活をしていました。
Aさんは若い方ですが、少し話すと幼くあどけない少女のような印象の方です。体の循環も悪くなっておりAさんは両方の足に対して浮腫がひどくなっていました。

私は今日は受け持ち人数に余裕もありました。
Aさんが、入院生活が長くなり退屈しているであろう、今後のことが不安であろうと思い、Aさんの気分転換にでもなればとリンパマッサージを提案しました。Aさんは「え、いいんですか?嬉しいな」と喜んでいました。
Aさんと一緒にどういう風にしようか、と相談しました。話し合った結果、ベッドに寝転んで足の下にタオルを敷いてやってみることに。
Aさんが持参されている保湿クリームと私が持ち寄ったベビーオイルでマッサージをすると、少しずつですがAさんの浮腫みが改善されました。

Aさんはマッサージ中、時々うとうとされたり、徐々に昔の話をするようになりました。旦那さんとの馴れ初めなど普段聞けないようなお話をしてくださったり、一瞬でも病気のことを忘れることができたかのような素敵な笑顔を見せてくださいました。女子同士の恋バナのような楽しい時間で、Aさんも友達に話すように本音で話してくれていたように思います。
そして徐々に話を踏み込んでいくと、今不安に思っていることをAさんは徐々に話され、時々涙を流すこともありました。

「自分はもうすぐ死ぬのだろうか」「娘のことがとにかく心配で、自分がいなくなったらどうしたらいいのかわからない。」「入院費は大丈夫なのか。」「この痛みはいつ取れるのか」など、普段はニコニコしていて私たちには不安や辛いことを話してくれないAさんでしたが、本当はいろんなことが夜も不安でほとんど眠れていないようです。私はAさんの話をずっと聞いていました。

浮腫みの改善自体は少しだけでしたが、マッサージが終わった後には「すごく足がすっきりした気がする。気持ちよかったです。ありがとうございました。またやってくれますか?」と話してくれたAさん。私はAさんに喜んでもらえたことですごく気持ちが満たされました。
そのあとにご家族が来院され、Aさんはご家族の方にマッサージをしてもらったことを笑顔で話していました。

患者さんへ関わる時間がゆっくりと持てるよい一日でした。

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